「正論」1月号

今日、外出先からの帰りに、「正論」1月号を買った。立ち読みはしたことがあったが、買ったのは初めて。そのなかで、中国絡みで、「法輪功」の記事があった。臓器ビジネスに関連して、「法輪功」学習者から臓器を摘出している、ということである。私がずっとわからなかったのは、なぜ中共は気功の団体を弾圧する必要があるのか、ってこと。気功するって、ただの健康愛好家の集まりなんだから、何の政治的意図もないと感じるけど。要するに、共産党以外に、集団化・組織化した団体ができると、中国共産党にとって、敵対勢力なりうるってことなんだろう。なんか、「言論の自由」がなさそう。ってか、その程度で、敵対勢力になり、自らの存続が危うくなるって考えている「中国共産党」って、いったいどうやって、国民の支持を取り付けて存在しているの? 「共産党政権」って、「プロレタリアによる独裁」っていうイメージがあるが、気功グループの組織化・集団化を阻害しないと、プロレタリアートたる人民の支持を保てない「プロレタリアによる独裁」政権って何?

googleで調べたら、「中華人民共和国駐日本国大使館」のウェブサイトに、"「法輪功」とは何か"ってところがあります。その冒頭で、「法輪功」=「オウム真理教」って書いてます。そうなの??? なお、その冒頭の文章、「法輪功」を「中国共産党」って置き換えても、そのまま成り立つなんて、私はまったく思いませんでしたから(笑)。

また、北朝鮮絡みで、石平氏の記事は、個人的には興味深かった。記事で、「北朝鮮アメリカとの直接対話を望んでいるのは、北朝鮮に影響力のある国々からの圧力を受けたくないからであろう」との、ライス国務長官の発言を引用している。北朝鮮がわざわざ核実験をしたのは、中国の影響下から脱出したいからだというのだ。だから、日本の首相が訪問しているときに核実験をして、中国の面子をつぶすようなことをしたというのだ。しかも、その行動の手本は、核兵器をもつことで、ソ連の影響下から脱した中国だという。北朝鮮も、核兵器を持つことで、中国の支配下から脱し、政権の安定化、国家の繁栄を享受できると考えているとのこと。当然中国としては、北朝鮮に自立してもらったり、親米的な政権になってもらっては困るので、どうにかそれを食い止めたいとの考えもあるとのこと。日本のテレビや新聞は、このような「中国からの自立を目指す北朝鮮」という視点から、北朝鮮の行動を論じたということを、聞いたことがない。まぁ、あんまりテレビ見てないから、知らないだけかもしれないけど。