「新中流」の誕生―ポスト階層分化社会を探る (中公新書ラクレ)
著者の和田さんは、受験勉強の時にお世話になった。この方の本から、勉強の仕方を教えてもらったと思う。それにしても、本当によく本を書く方だ。
通勤途中で、3章まで読んだ。その中でも、納得できるところが多い。日本は、なぜ「ゆとり教育」なんてやって、教育の水準を下げたのかと思う。日本は民主主義国家なのだから、選挙やって多数決で決めるんでしょう。多数決なんて、全員が、正しい知識を持って、まっとうな判断をできないと、意味ないんだから・・・。100人のうち、1人だけが極めて優秀だったらいいなんて考え方は、理解できない。100人全員がそこそこ優秀ってほうが、絶対いいに決まっている。
あと、「知に対する尊敬がない」というのも、納得できる。みんなで良くなろう、っていうより、できるやつを全員で引きずり降ろすような社会だよね・・・。あと、学校の先生も、もっと尊敬されるようにしないと。いまは、一部の教師が変なことして騒がれる→教師全体が尊敬されなくなる→優秀な人材が集まらない→変な先生が増える→(以下無限ループ)って感じ。負のフィードバックがかかっている。どこかで止めないと、日本の教育全体が悪くなってしまう。