久しぶりに書く
昨日、以下の本を購入した。
ネットvsマスコミ!大戦争の真実―不祥事続きのマスコミへno!ネットの逆襲 (OAK MOOK 142 撃論ムック)
- 作者: 西村幸祐
- 出版社/メーカー: オークラ出版
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: ムック
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特に、山野車輪氏の「インターネット論」が興味深かったです。2chなどの隆盛を論じ、2chによる既存マスコミへの突っ込みを述べるる人が多い中で、「ネット対マスコミという戦いは、インターネットを利用する人がインターネットに飽きたことによって収束するのではないでしょうか」、「ネット対メディアの対立軸で言えば、メディア側の『大きな傷を負いながらの不戦勝』といったものになるでしょう」との分析は、珍しい部類ではないでしょうか。2chの持つ「匿名性」が持つ限界を、自覚なさっているのだと思います。
私は、「匿名性」は1個人が「大きな権力」(国家であったり、大企業であったり、マスコミであったり、怪しげな団体であったり・・・)から身を守りつつ、「異議申し立て」、「対抗」できる唯一の手段だと思います。多くの個人は、「大きな権力」に対抗するには、経済力も影響力も微々たるものです。2chは、その微々たる個人が合わさって、従来では不可能であった、「大きな権力」への「異議申し立て」、「対抗」をなしうる可能性を秘めているところに、2chの魅力を感じています。ただし、2chのような場で完全に意思統一が図られて、実社会に影響を及ぼすまでになるのかどうかは、現時点ではわかりません。
もちろん、この「匿名性」は諸刃の剣で、悪用すれば、どうしようもなくなることは、言うまでもありません。
話は変わりますが、上の「体制や大人への反抗心」の話題で、最近の若者は「損得勘定が判断の基準になっている」と分析されていました。しかし、TBS免許剥奪運動や、2chでの朝ズバ関連の不買運動のように、損得勘定だけでは説明できないことがらも多くあります。ただ、昔は「体制」だけが反抗の対象でしたが、今はマスコミ自身も、その「体制」側になって、「反抗」の対象となっているところに、時代の違いを感じます。