グーグル八分

以前の日記にも書いたが、グーグル八分について論じた本(グーグル八分とは何か)が出版された。昨日書店で見かけて、早速購入し、読んだ。日頃、新聞やテレビが偏向報道していることを問題視する人は多いと思うが、グーグル八分については、あまり語られたことを聞いたことがない。これからネットが既存メディアに取って代わるかも知れない、という時に、同じ偏向となりうることが、ネット上で実現していること、このことをどれだけの人が知っているのか?「グーグルと言えども、その検索結果には、主観が入りうる」、この事実だけが重要なことである。それを知って、了解した上で検索を利用するならともかく、「グーグルは無垢で、誰にも影響されなく客観的な結果を示す」と思っていては危険。機械だって、それを動かすソフトウェアだって、人間が作っている限り、作製した人間の主観が入りうるのは、当然のことだよ。「客観的」などということは、この世の中にない。常に誰かの「主観」だ。