wikipediaについて(3)

「情けは人のためならず」ということわざがある。私の解釈では、「人に親切にしておくと、それがやがては自分に戻ってくる」である。wikipediaというのも、そうした小さな「情け」のようなものなのか、と思う。たとえ小さな価値であっても、それをネットという、いわば公の場所に提供することで、誰かがそれを役立てて、新たな価値を創造する。そして、その価値をまた別の人に提供する。それで次々に新しいものが生み出され、自分も含めた全体が豊かになるのであれば、それはそれでいい。しかし、その利益が、特定の人だけにもたらされるのであれば、問題だ。書いた人は、自分の時間という財産を提供して、世の中の知的水準を向上させるのに貢献しているんだろう。ただ、物理学や工学の項目をみていると、内容がいつごろ、どうやって洗練されていくのか、見えないところもあるけど・・・。(「だったら、自分が書け」ってことでしょう。)