気になる書き込みを・・・

【ゲンダイ】書評「何でも多数決で決めるのが民主主義なの?」と日刊ゲンダイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061221-00000018-gen-ent
多数決と民主主義との区別は、私の中でははっきりしていない。同じようなものかと思っていたが、そうでもないらしい。要するに、少数派になった人々をどうするか、という問題に尽きる。
それにしても、最近いわゆる「リベラル」といわれる方々が「多数決がいいのか」みたいな話をしているような気がする。世論が憲法改正などに肯定的になってきていることに対して、危機感をもっているのだろう。
無論、多数決がすべてとは思わない。仮に憲法改正に反対だとしても、「多数決」を問題にするのではなく、「憲法改正をしない」よう、世論を説得することではないのか?
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73 :院生(法律):2006/12/25(月) 20:32:22 id:BvLOMiIt0
じゃあ、
「>>70には何の罪もないけど、顔がむかつくので、財産没収のうえ死刑」
という議案に、国民の51パーセントが賛成したらどうよ?

こういう場合、
・多数決に従えば、>>70は財産没収の上死刑。
・(立憲)民主主義に従えば、そんなことは憲法違反なのでできない。

つまり、民主主義とは、多数決の上に、「憲法(あるいはその上位規範)」を
置いて、多数決の欠点を補充するシステムなのだ。

80 :院生(法律):2006/12/25(月) 20:42:06 id:BvLOMiIt0
というかね、多数決というのは怖いぞ。
51パーセント有れば勝てるんだから。
49パーセントの方につくと負ける。

憲法学的には、何で多数決で勝った方の意見に、少数者が従わなくては
いけないのか、ということが、未だにまじめに議論されてたりする。
まあ、9:1なら仕方ないかなって感じだけど、50.1:49.9だったり
するときは、投票は1回オシャカにして、折衷案を探る方が合理的なんじゃないか、
って気もしない?

憲法学の通説は、一応この疑問に答えを出しているんだけど、答えは書かないで、
考えてもらった方がいいかな。

でも、一つ覚えておいてほしい。もし、世界が多数決が万能の世の中になったら、
「君は、常に、50パーセント以上の人に好かれるように行動しないと、
身の危険がある」ということだ。
法律が守ってくれる?それは、法律の方が多数決より優先するって事かい?

97 :名無しさん@七周年:2006/12/25(月) 20:58:37 id:IVSzewpT0
多数決を否定する論拠は、少数派の方が「優れている」からだという。これを
突き詰めていけば、「優れた」意見を持つ一握りの政治を行えばいいわけで、
専制君主制とかテクノクラートによる支配に結びつく危険な意見だよ。

確かに多数決は必ずしもいい結果を生み出さないかもしれないが、これを維持
することこそが民主主義の大原則。マクロとしては正しい方向に進んでいると
信じて、しっかりと政治に参加することこそが我々の責務だと思う。

101 :名無しさん@七周年:2006/12/25(月) 21:00:06 id:TCr2eWBIO
アメリカ型の民主主義なんて要らない。
日本は農本封建主義がいちばん性にあってるんだ。
支配者はずっと支配者でいいよ。いわゆるノブレスオブリッジを堅持してくれれば。
あとバクシーシやってくれれば。

104 :院生(法律):2006/12/25(月) 21:00:41 id:BvLOMiIt0
>>87
多数決の上に憲法を置くことを認めている点で、君は多数決主義者ではなく、
民主主義者の立場で話をしているね。

多数決の最大の欠点は、死票の多さではないよ。
純粋な多数決主義の欠点は、それが少数者の人権の無制限な制約を
許してしまうことだ。
つまり極端な話、完全多数決主義の社会では、50.1パーセントの王様と、
49.9パーセントの奴隷が生まれる可能性がある。50.1パーセントが堅く
団結してしまえば、49.9パーセントは、奴隷に甘んじるか、君の言うように
財産をまとめて国から出て行くしかない。

民主主義は、そのような多数の横暴から、少数者を守るための、一種の
技術だ。君が、無実なのにある犯罪の嫌疑をきせられたとしよう。
国民全員から君が憎まれても、君は正当な裁判を受け、無罪判決を得れば
生き残れるよ。これは、腕っ節の弱い個人が、腕っ節の強い奴らに勝てる
例だな。

【名張毒ぶどう酒事件】「犯人は奥西死刑囚以外にいない」「生きたいために無実を訴えてるだけ」 再審取り消しに遺族ら地元関係者★2
http://www.isenp.co.jp/news/20061227/news01.htm
この事件、昔から名前は聞いたことがあったが、実際どんな事件か知らなかった。今回読んで初めて知った。
スレには、「村社会だから・・・」とあるが、「村社会」というのを、どういう意味で使っているのか、よくわからない。波風を立てたくないということなのだろうか。だから、そのままにしておこうということか。としたら、仮に真犯人が別にいた場合、この捕まった方の獄中生活はいったい何だったんだろうか?
江川紹子氏が、この事件に関する本をかいているようなので、読んでみることにする。