銚子電鉄に乗ってきた

ついに、昨日、銚子電鉄に乗ってきた。朝、天気がよかったので、「犬吠埼で海を見よう」と思い、家を発つ。ついでに、JRで未乗車区間だった、成田-松岸、銚子-佐倉間も乗車してきた。
成田線経由で銚子駅の到着後、銚子電鉄ホームへ。切欠ホームの1番線が銚子電鉄ホームである。「あんまり人がいないな」と思っていたが、総武本線からの電車が到着すると、すごい人が銚子電鉄ホームへ。11:18発の電車は、座席は全部埋まり、立っている人のほうが、圧倒的に多かった。デハ801、銘板を見ると「帝国車輌 昭和25年」とのこと。どこからきた車輌だろうか?*1

車内で1日乗車券を購入し、とりあえず終点の外川駅へ。デハ801は吊り掛け式モータで、加速時の音が独特。なんとなく懐かしい。今はなき、名鉄谷汲線を思い出した。
車内で、2chの方々が出したという、中吊り広告を発見。車内でも、若い乗客が「2chでで・・・」と話している。また、発車間際に乗り込んできた方々は、ノートパソコンでなんかやってるし・・・。ネットもここまで影響力があるのか・・・。
車窓はキャベツ畑が目立つ。花が咲いたらきれいだろうが、普通は咲く前に収穫してしまうだろう・・・。
外川駅到着。降りた電車を見送り、周囲を散策する。外川駅は、木造の駅舎で、昔懐かしい雰囲気を漂わせている。古き時代に思いを馳せる。待合室に駅ノートを発見。学生時代に、秘境駅を旅し、駅ノートめぐりをしていたことを思い出し、「年とったなぁ」を勝手に感慨にふける。駅ノートを見ていると、またローカル線めぐり、秘境駅めぐりをしたくなってきた・・・。
次の電車で犬吠駅へ。ここでは濡れ煎餅直売店がある。電車から降りたら、もう売店に人の行列が・・・。「煎餅売っているってレベルじゃねえぞ!」っていう書き込みを思い出す。駅の外には、ボランティアの人が観光案内(?)をしていた。「急に人が増えた」見たいなことを話していた。
駅から歩いて10分足らずで、犬吠埼に到着。晴れていて、しかも海は穏やか。今日出かけることにしてよかった。こんな穏やかな海をみたのは、8年半前に竜飛岬を訪れたとき以来だと思う(そのときは、風が全然吹いていなくて、「こんなことは珍しい」って言われた。)。穏やかな海を見ていると心が落ち付く。太陽からの光が海面を光らせていて、美しい。しばらく、ただただ海を眺める。最近の不愉快な出来事も忘れ、心を穏やかにできた。
売店に行くと、「銚電の濡れ煎餅」が置いてあった。昼食は煎餅と決めていたので、ここで、うすむらさき10枚入りを購入。売店のおじさん曰く、「最近これが売れて売れて。テレビの力はすごいねぁ」。きっかけはテレビではないんですよ、と説明しようかと思ったが、やめておいた。それにしても、濡れ煎餅バカ売れは、実感されているようだ。結局、近くのベンチで、缶コーヒーと濡れ煎餅の昼食。濡れ煎餅はもっとやわらかいのかと思ったが、予想よりも硬かった。確かに、うまい。結局4枚も食べてしまった。
結局2時間くらい犬吠埼に滞在した後、犬吠駅へ。駅到着後、絵葉書や入場券を購入した。それにしても、本当に人が多い。とても、ローカル線とは思えない。
次に、仲ノ町駅に到着。うわさ通り、駅舎はダンボールだらけ。入場券を購入し、駅の構内へ。デキ3を観察。本当にきれいに磨かれている。いつ走り出してもおかしくない。それとかわいい。

検査を行っているの最中であろう、デハ701.車体の痛み具合は痛々しい。これから修復されるのであろう。

その後、観音駅に立ち寄り、タイヤキを購入。おやつ代わりにいただく。次の銚子行で、再び銚子駅へ。
終日人が溢れ、とても存亡の危機にあるとは思えない、というのが、正直な感想でした。といっても、それはここ2-3週間のことで、ネットのことを知らない人にとっては、「何でこんなに急に?」というのが正直な感想だろう。今はちょっとしたブームだろうけど、これが落ち着いたときが、一番の正念場だと思う。今回の盛り上がりが、銚子電鉄以外にも、経営的に苦しい中小私鉄が全国にあることや、今後それらをどうしていくのか、多くの人が知って、考えてもらうきっかけになったのであれば、それはそれでよかったと思う。